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呼吸のこと | 【自律神経 編】

【Jアスリートケアとは?】


横浜市中区・桜木町にて鍼灸、マッサージ、電気治療、カッピング、オイルマッサージを駆使して症状改善の専門施術を行っております。



スタッフ全員が医療系国家資格を保有しており各種カテゴリーのハンドボール及び野球のメディカルスタッフとして選手のケアを行っているスタッフが運営する本格派鍼灸マッサージ院です。



「トップアスリートのボディケアをあなたにも。」のコンセプトの下、全ての方に首・肩をはじめとして腰、股関節、膝、足首などの痛み改善や全身の疲労回復をお手伝いをしています。






 

前回は【呼吸と日常生活】というタイトルから日常生活の中での呼吸の変化を中心に執筆しました。


→ 呼吸のこと|【呼吸と日常生活 編】



今回は、自律神経から呼吸を紐解いていこうと思います。




【自律神経とは?】

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分けられそれぞれが異なる働きをしています。



交感神経は、「活動するとき」に働く神経です。

副交感神経は、「休息やリラックスをするとき」に働く神経です。



基本的に全ての臓器は「交感神経」と「副交感神経」の両方から支配を受けています。

その中で交感神経がアクセル(興奮)で副交感神経がブレーキ(リラックス)の役割を果たしています。


具体的には、血圧・心拍数と脈拍数・体温・消化・代謝・体液(唾液・汗・涙)・排尿・排便・性的反応などが自律神経からの支配を受けています。




※1 主な自律神経の働き




表を見て何かお気づきになることはありますか?



これらの項目は全て自分自身ではコントロール(制御)できないものなのです。


24時間365日休むことなく生命維持のために働き続けています。





<試してみよう!>

① 座ったまま心拍数を挙げて下さい。

② 血圧を上げてみて下さい。

④ 汗を出してください。

⑤ 毛を逆立ててみてください。





出来ませんよね...?


実は、これらの項目は人間の置かれた状況に合わせて自律神経が勝手にコントロールしてくれています。


例えば、「暑い・寒い」、「立っている・座っている」、「食事前・食事後」などです。



 


<交感神経が優位な状態>


それでは、交感神経が優位な状態とはどのような状態でしょうか?

上記の表を参照しながら想像してみましょう。



目は散瞳(遠くを見る)しており、心臓はバクバク(心拍数増加)して心拍数が上昇しています。


唾液はネバネバとしていて舌を舐めるような動作を取ります。


呼吸がしやすいように気道を広げ(気管拡張)ます。

これにより大きな筋肉に力が入るようになります。


さらに手のひらには手汗をかいており、体毛が逆立ちしています。

※このような状態のとき、あまり関係ない排尿・排便、消化などの機能は弱まります。


これらの状況を踏まえると、





※サバンナにて獲物を狙うライオン




まさにライオンが獲物を狙うシーンです。身を潜めて、息を殺し、いつでも獲物を狙えるような準備をしています。






※ 仕事で忙しい男性





現代社会であれば、「仕事」や「家事」に置き換えることができます。


毎日仕事に追われて、疲れていたりイライラしていたりしませんか?


このような状況が続く時は交感神経が優位になっている可能性が高いです。




 



<副交感神経が優位な状況>


では、副交感神経が優位な状況とはどのような状況でしょうか?

同じように上記の表を参照しながら想像してみましょう。


目は縮瞳(近くを見る)しており、心臓は落ち着いて(心拍数低下)血圧は下がっています。


唾液はサラサラとしています。


胃腸の働きを促進して排尿・排便を行います。(エネルギーを蓄える)



このような状況を想像すると、





※ お昼寝中のライオン




完全にリラックスモードになります。




 



【呼吸はコントロール出来る?】


自律神経はコントロール出来ないもの。先ほどそのように記載しましたが、唯一コントロール出来るものがあります。それは呼吸です。




<試してみよう!>

① 深くゆっくり息を吸って吐いてみましょう。

② 浅く早く息を吸って吐いてみましょう。

③ 深くゆっくり息を吸って、吐き切ったら3秒間息を止めてみましょう。




出来ましたか?これは皆さん出来たと思います!




基本的には、


息を吸うときに交感神経(興奮)が優位になります。


息を吐く時に副交感神経(リラックス)が優位になります。









先程の<試してみよう!>で

意識的に呼吸(自律神経)をコントロール出来たということは、


「呼吸をコントロールする」ことで「自律神経をコントロールできる」ということになります。


気付きましたか?



緊張した場面で、ゆっくり息を吸って吐くというのは誰もがやったことがある行為だと思います。


これを意識的にトレーニングとして取り入れていくことで自律神経をコントロールすることができるようになります。




 


ところで、人は1日に何回呼吸をしているか覚えていますか?


約20,000回です。 


覚えていなかった、知らなかったという方は、下記ブログをご一読下さい。





20,000回浅い呼吸が続いた場合、「交感神経」優位な状態がずっと続くということになります。


仕事をしていても家に帰ってリラックスしていてもずっと獲物を狙っているライオンのような感じになってしまいますね。



「自律神経が乱れている」とは、まさにこのことですね。





【 自律神経のバランスが大切 】




※ 自律神経の振り子 (弊社作成)





「交感神経」「副交感神経」について述べてきました。


1つ注意しておきたいことがあります。それは、「交感神経」と「副交感神経」のどちらかが良いという二者択一ではないということです。



状況に応じて切り替えられるようにしていく必要がありますし、前者・後者のバランスが大切です。




お家に着いたら「副交感神経」優位にして休息を取ることで明日へ備えます。


朝起きたら太陽の光を浴びて、身支度をして「交感神経」を働かせて一日頑張る。



そんな毎日の繰り返しが必要なのかもしれません。






当院のご予約は、ポイントが貯まるホットペッパービューティーからがおすすめです!

どうぞお申込み下さいませ。





 





いかがでしたか?今回は、自律神経の説明と自律神経の中で呼吸が唯一コントロール出来ることを中心に書いてみました。


当院の患者様でも肩や背中周りを緩めたあと、呼吸にアプローチを掛けてあげると、可動域が広がるとともに良く寝れたというご感想をいただくことが多いです。


合わせて呼吸に関係したセルフエクササイズを指導させていただいております。




執筆者: 上村 恭昂(カミムラ ヤスタカ)



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